FANDOM




あらすじ 編集

 この物語は、ケイナン・ジャラス がまだ爆薬の輸送屋として働いていた時の話である。彼は、ソリライド の採掘が行われるシンダ という月と、双子の月と称される惑星ゴース との間で、採掘の発破に必要な爆薬を運んでいた。ジェダイ の訓練を受けていたケイナンは、オーダー66以降はジェダイと感づかれないようにというオビ=ワン からの通信を頼りに、色々な星を転々として正体を隠しながら生活していた。荒々しい肉体労働者が多い中で、騒々しくも楽しい日々を過ごしていた惑星ゴースとシンダの月という2つの星は、ケイナンにとってもお気に入りで、他の星よりも比較的に楽しく過ごしていた。そんな2つの星が、ある事件をきっかけに大きな変化を迎えることとなった…

 突如現れるスター・デストロイヤーアルティメイタム は、艦長に着任したてのスローン艦長 が率いる船であり、シンダでのソリライドの採掘の効率を上げさせる目的で来ていた。その船にほどなくして合流したのが、帝国の中でも高効率化のスペシャリストとして名を馳せているデネトリアス・ヴィディアン 伯爵だった。彼は合理的な活動のみを望み、そのために体をサイボーグ化し、見せしめの殺人をすることも厭わない人物だったのだ。この帝国の視察部隊が来たことにより、ゴースとシンダの人々の生活は恐怖によって効率を上げさせられる生活を強いられ始めることとなる。

 シンダのソリライド鉱で一際目立つ存在だったのが、スケリー である。彼は、クローン戦争 の際に右手を負傷して義手になっている爆破のスペシャリストであり、誰よりもシンダを愛するものとして、シンダにおいて新たに行おうとしている採掘方法が危険であると警鐘を鳴らしていた。しかし、いつも大声で反抗していたスケリーは多くの採掘労働者から邪魔者扱いされており、誰にも話は聞いてもらえなかった。

 一方で、ザルーナ・マイダー というサラスタン の女性は、惑星ゴースのトランセプト・メディア・ソリューションズ という会社で、常にゴースとシンダの民を監視し続ける部隊の責任者を30年務めるベテランであった。その彼女は、いつも退屈なその仕事のなかで、植物を愛でることと、スケリーのような変わり種の面白い存在を見ることのみが楽しみであった。

 ヴィディアン伯爵が効率化を推し進めるうちに、彼らの生活は全てが変化しつつあった。共和国時代に企業の再建化として有名だったヴィディアン伯爵に対して、なんとかシンダで採掘をする危険性を伝えて採掘を止めてもらおうと行動するスケリー。突如あらわれた大きな仕事に慌てふためき、少しの抵抗感を感じながら以前のような平穏を望むザルーナ。そして、この快適な星で起きた面倒ごとをきっかけに、正体が発覚する前に星を離れたいと考えるケイナン。さらに、ヴィディアンの偵察のために星に来ていたヘラ 。それぞれの思いを抱えた5人の身に降り注ぐ様々な事件を経て、下巻にてシンダの命運をわける活動が行われようとしている…